
「安心と信頼の医療」を通して地域社会に奉仕します。
医療法人医誠会
城東中央病院 院長
福田 隆
医療の「質」
「医療崩壊」、この言葉を今ほど多くの国民が身近に感じている時代はありません。「昨日まで普通に受けられていた医療が、今日からは受けられなくなっ た。」各地で現実にこの様な事態が起こっています。
多くのマスコミが指摘しているように、その原因には病院での慢性的な医師・看護師不足があります。そし て、医師・看護師不足→過重労働→医療の質の低下→患者様・職員満足度の低下→医療職員偏在によるさらなる人員不足、と言う負の連鎖が全国で確実に進行し ているのです。
この厳しい現状の中でその負の連鎖を食い止めるため、当院はもう一度医療サービスの根本を見直したいと思っています。それは「質」を重視することです。 質が根本であることは医療にのみ限ったものではなく、また誰もが理解しているが、誰もが守れているわけでもありません。昨今の食品偽装事件などは、質を軽 視した経営トップがまねいた悲劇と言えます。
医療の質を重視し、さらに向上させるためには、職員個々の技能にのみ頼るのではなく、病院全体のシステムとして対応することが必要です。
現在当院では、 東京大学、早稲田大学の工学系研究者の方々より直接指導・協力を得て、経営工学的見地から病院医療における質管理システムの導入に取り組んでいます。
具体的にはまず全部署で医療業務の整理・検討を行い、日常業務過程から失敗の危険性をできるだけ排除し、かつ患者様の視点に立っての改善を目指しています。それにより、安全で患者様満足度の高い、しかも効率的で職員満足度も高い良質な医療を提供して行きたいと願っています。
当院の使命とは、「安全と信頼の医療を通して地域社会に奉仕する。」ことです。医療崩壊の波に押し流されることなく、この使命を全うするために職員一同 日々努力しています。